モットンをフローリングに直置きして利用
「フローリングの種類」をご存じですか?
モットンマットレスを「フローリング」に直置き利用上の注意点!
「モットン」は、フローリング床に直置き利用した時に快眠が得られるようにと設計・開発された高反発マットレスです。
時折、「モットンはフローリングに直敷きしてはいけない!?」などと記しているようなブログ・サイトを見かけることがありますが、
それは大きな間違い。
●マットレス(モットン)の特性
●フローリングの特性
●居室環境特性
を正しく理解していないから、そのような間違った見解を記してしまっているのでしょうね。
確かに、「モットン」をフローリング床直置きで利用した時に、「カビが生えてしまう」といったケースもあるかと思います。
でも、それは「寝具(モットン)」の問題というよりも、「住宅環境」「家の使い方」の問題であることが多いものなのです。
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- モットン マットレスの「使い方」|快眠を得るための利用方法&お手入れ
マットレス底にカビが生える理由。(フローリング床に直置き)
マットレス(寝具)に生じるカビの大半が「黒カビ」です。「クロカワカビ」とも呼ばれるカビで、家の至る所に存在。
空気中に漂っているカビの中で最も存在割合が高いカビなんですね。
結露の多いところに生えるカビとして、代表的なカビ(菌種)が「クロカビ」。
マットレスにカビ(クロカビ)が生えるのは、「結露が生じていること」が原因なのです。
マットレス底部にて「結露」が生じる仕組み
マットレス底部に「結露」が生じてしまうのは、「マットレスにに含まれた水分量(湿気)」と「マットレスと床(フローリング)との温度差」が要因となっています。
これは、「モットン」に限らず、他の全ての寝具(マットレス・敷布団)に共通した要素です。
睡眠中に発汗した汗の大半がマットレス(敷き布団)に吸収されていきます。
吸収された水分(汗)は、重力によって、徐々にマットレス底部へと移動。マットレス底部は、水分量の多い状態(湿気のある状態)と
なるのです。
そこで問題となるのが、「マットレス」と「床(フローリング)」の温度差なんですね。
マットレスは「暖かい状態」、フローリングは「冷えている状態」となることで温度差が拡大。そこで結露が発生することとなるのです。
ですから、「結露の発生(カビの発生)」って、夏の暑い季節の出来事と思っている方が多いのかもしれませんが、実は
温度差が大きくなりやすい「冬季節」に生じやすいのです。
正しい家の使い方が出来ていない(換気・湿度調節)ことが「結露」「カビ」の発生に。
正しい「家の使い方」「住まい方」をしていれば、「カビの増殖」「結露の発生」などは生じないものです。
昔の住宅と比べると、現代の住宅は「気密性・断熱性の高い住宅」となっています。
それゆえに、「正しい家の使い方」「適切な住まい方」の要素として
●意識的(積極的)に「換気」を行う
●意識的に「湿度調節(主に除湿)」を行う
ことが必要不可欠な要素となっているのです。
寝具(マットレス)にカビが生えてしまったり、窓周辺に「結露」が度々生じるということは、「適切な換気が出来ていない」
「適切な除湿が行えていない」ことを示す証なのです。
昔の住宅では、気密性が低かったゆえに、自然に換気が行われていたのです。
木材・畳などの天然素材が住宅内に多く活用されていましたので、「湿度調整(除湿)」は、それら天然素材が担ってくれていたんですよね。
しかし、現代住宅では、「天然素材の使用率は激減」「高気密性」となっていますので、「換気」と「除湿」は住まい手が
意識して、行わなければいけない要素となっているのです。
マットレスにカビを生じさせないために、まずは「適切な換気と除湿」を心がけていただければと思います。
- マットレス(寝具)にカビを生じさせないために、まずは適切な「換気」と「除湿」を心がけましょう。
- 単に寝具を替えても、適切な住まい方が出来ていなければ、カビが生じることに。
マットレスへの影響!「フローリング床」の種類と特性
「フローリングも天然素材(木材)なのでは?」
と思われる方も多いかと思いますが・・。残念ながら、近年「フローリング」と呼ばれている建材の大半が「天然素材」と言える
ものではないのです。
ですから、フローリング上にマットレス・敷布団を直敷きした時に、「カビが生える」ことがあるんですね。
フローリングの種類によって、マットレスへの影響度合いが異なるのです。
無垢フローリング
「無垢フローリング」は正真正銘「天然素材(木材)」となります。
昔は、一戸建て住宅にて、使用するフローリングの大半が「無垢フローリング」でした。
無垢フローリングは、「木材」。「断熱性も高く」「肌触りに温もりを感じ」「調湿機能を有している」素材なのです。
無垢フローリングであれば、マットレスを直置きしても、カビの心配は少ないんですね。
近年では、「マンション」で使われることは皆無。「建売戸建住宅」で使われることも、ほぼ無くなっています。
突板フローリング
「突板フローリング」というのは、ベースに「合板」or「MDF」を使用して、その表面に「木材を薄くスライスしたもの(突板)」
を貼り付けることで作られる建材です。
*「MDF」とは、木材を繊維化してから再び「成形(ボード化)した素材です。
突板フローリングは、「木材」としての特徴・機能は半減している素材です。
現在、マンションでは「3割程度」。戸建住宅では、「6割程度」で活用されています。
シートフローリング
「シートフローリング」は、ベースに「MDF」(もしくは、合板)。その上に、木目を印刷したシート(紙)を貼り付けることによって
作られている建材です。
ですから、写真のように、時折・・表面が「剥がれてしまう」ことがあります。
「シートフローリング」は、フローリングと名付けられていますが、「木材」ではありません。
価格が安いということもあって、近年、マンションの大半。戸建て住宅でも年々使用率が高まっています。
マットレスを直置きした時に、カビが生じやすいのが、「シートフローリング」なのです。
シートフローリング仕様の寝室の場合は、特に「換気」「除湿」を通年しっかり心がけておく必要があります。
寝室で「加湿器」を使用する方は「マットレスのカビ」に要注意!
良好な住宅環境を保つ上で、ひとつの目安となるのが『湿度60%以下』です。
マットレスに「カビを生やさない」ための環境指標ともなります。
「黒カビ」が生じて来る(生じやすい環境)のが「気温20℃~30℃」「湿度70%以上」の環境です。
住宅を傷めないため、マットレスにカビを生やさないために「湿度60%以下」に保つことが、重要なポイントとなります。
そこで注意が必要となるのが「寝室での加湿器の利用」です。
なんとなく、加湿器を使用しているとあっという間に「湿度60%超え」となってしまうことがあるんですね。
こういう環境下では、マットレスとフローリングの間の湿度は「70%以上」となるもの。
そのまま放っておくと、マットレス底部にカビが生えることとなります。
「除湿シート」&「敷きパット」の活用
寝室で、加湿器を使用している方であれば、
「除湿シート」及び「敷きパット」を活用するようにしていただければと思います。
例えば、モットン・ジャパンでも、モットンのためにと開発された「モットン除湿シート」
を販売しています。
除湿シートをマットレスとフローリングの間に設置しておくだけでも、十分「カビの防止」となります。
その上で、さらに「汗取り機能のある敷きパット」をモットン マットレスの上に敷いておくと、マットレス内部の
水分量(湿度)が増えないで済むんですね。
快適な睡眠環境を整えることが出来ます。
- 「敷きパット」一覧はこちら。